イカはいかが闘病記

脳出血で倒れたオジサンの闘病記です

成人の日

息子と娘は今日は成人の日で学校も部活もお休み。私は仕事。

娘は2年女子剣道部で、カラオケに行くと言ってオシャレをしていた。キラキラしていて楽しそう。息子にモコをお願いして家を出た。

 

今日は仕事終わりに、義妹と主人の病院に行く日だ。

仕事から帰り、洗濯物を持ってから義妹を迎えに行く。病院に向かいながら家庭調査の話しをする。

病院に着き面会カードを記入していると、奥の方に主人がお友達と一緒に話していた。

「こんばんは。パパ来たよ」

「えっ?来る日だった?」

「家庭調査の時に作業療法士さんがスマホをリハビリに使うから持って来て下さいって言ったでしょ。だから持って来たんだよ。私達、先に病室に行っているからゆっくり話して来て」といい先に病室へ。

荷物を片付けていると主人が。

「いやビックリした。来るなんて」と言って入って来た。

「面談より少しでも早くスマホ持って来た方がいいかなって思ってね」 

「ありがとう」

主人は現状スマホが使えない。タップやスワイプが出来ないので、電話やメールなどが出来ない。私のスマホに着信があると「それはなんなの?何で大きい音がなるの」と。でも主人の感じだと、リハビリすれば、すぐに使えるようになるだろうと言われている。

 

「バックアップは家のパソコンに取って来たから大丈夫。でも勝手に使わないでリハビリで使ってね。じゃないと誰かに勝手に電話したり、メールして迷惑かけると困るから」

「わかったよ」と。

スマホの話しを終えると今日のリハビリの話しへ。

私達が話していると、モソモソと動き出した。

パソコンの電源を入れ、パスワードを入力している。

「パソコン使えるようになったんだ」と話すと「書くよりこっちの方がいい」と言いながら今日書いたスケジュールを見せてくれた。

10 時から作業療法士の〇〇さんとリハビリ…。

などと書いてあり感想まで書いてある。

「あっあそこミスタイプでttって書いてある。上から4行目」

「どこ?」

画面をみてポインターを動かす事が出来るが、4行目がわからない。

「ここだよ」と言っていうと「ホントだ」と言って書き直す。

しばらく3人で話す。

主人の部屋は個室でタンスやベッドがあるので、座るスペースが余りない。義妹と私が左右に離れて座ると主人が「見えない」と。

私達の目では見える範囲にいる。でも主人は視野狭窄で、その場所に私達がいると見えてないと指を使って説明してくれるが…。イマイチわからない。

義妹が「お兄ちゃんの見えている景色ってどんなふうに見えているんだろうね」と。

どんな景色なんだろう。