イカはいかが闘病記

脳出血で倒れたオジサンの闘病記です

カテーテル検査

今日は午後から主人のカテーテル検査。出血源の特定の為の検査。

 

息子は自転車で学校に、娘を車で送り届ける。

 

10時からママ友と息子の制服を買いに。

入学時はワイシャツなど必要最低限の枚数しか購入しなかったので追加で購入。これで洗濯に余裕が出来た。

 

13時に病院に着く予定だったので、昨日の道の混み具合を考え早めに出発。

今日は道が空いていてよかった。

 

病室に着くとまだ検査の時間が決まっていないという事で先に面会に。

倒れてから主人と2人きりで会うのは初めてだ。

「パパ私の事わかる?」と聞くとウンと頷くが私の名前は出てこない。

「今日はみんなは?」と。

「今日は子供達は学校で、義妹は仕事だから私がパパの検査に立ち会う為に来たんだよ。検査頑張ってね」などと話す。

その間意味がわからない事も多々話すが、稀にちゃんと筋が通っているはなしもする。

仕事の事を聞いても「難しい。わからない」と言っていたが「〇〇くんに悪い事をした」とか「バグが…」などと話しだす。

主人は開発の仕事をしていたので「バグ」という言う言葉はよく言っていた。

今年の子供達の書き初めの宿題の時、子供と一緒に「バグ愛」と書いた書き初め用紙を持って笑顔で写真を撮っていた。

 

検査を待っている間に病院のケースワーカーさんと話をさせてもらい、いま悩んでいる事などを相談。

理学療法士さんからは、リハビリの話しも聞けた。

 

色々な方が関わってくれ主人を支えてくれている。

 

検査が15時からに決定した。

手術室に入る前に「家族の皆様もろもろ頑張る」と言い看護師さんに左手をあげて「頑張って来ます」と。

「話しかける相手は私でしょ」と話すと、倒れる前にいつもしていたニターっと意地悪そうな笑顔をして私に手を振った。

 

「あんたわかってやってるね」

 

しばらくすると息子が学校から駆けつけてくれた。今日は授業が終わるのが早かったので、終わってすぐに来てくれた。

私の隣で病院に置いてあるマンガ「ゴルゴ13」を読みふけっていたが、息子が側にいてくれるだけで心強かった。2人で無言のまま検査を終わるのを待った。

 

17時過ぎに手術室から主人が出てきた。しばらく面会が出来るまで時間がかかるというので待っていると検査を担当した先生から検査の説明が。

検査は無事に終わり、今回の検査では血管の異常が見つかったと。これからの手術や治療方針は各専門の先生方と相談しながら進めていくと説明を受けた。

息子と2人、「よろしくお願いします」と頭を下げ先生を見送った。

 

面会の準備が整ったので病室へ。「お帰りなさい。検査痛かった?」と聞くと「いままでで一番痛かった」と。

「頑張ったね」というと「僕は頑張っていないけど…」その後は主人の言いたい事がわからなかった。

息子の顔をみて息子の名前を呼ぶ。

「よかった。子供の事を覚えている」こんな些細な事がすごく嬉しい。

病室で話していると義妹が来た。しばらく一緒にいたが私達は先に病室を出てきた。義妹が面会を終わるのを待ち病院を出た。

義妹を家まで送り届け後、息子の自転車を駅まで取りに行き家に帰って来た。

 

長い1日がやっと終わった。