イカはいかが闘病記

脳出血で倒れたオジサンの闘病記です

タイピング

朝いつも通りに仕事に向かう。

年末年始、私が仕事に行く時間帯の車の通行量は少なかった。

今日から仕事初めの人達が多いのか、渋滞の列が復活していた。

娘は今日からの学校、息子は明日から学校だ。

 

仕事を終え帰りに買い物して家に帰る。

主人のスマホをみると、会社の方から連絡が。

主人の会社復帰に向けての会社側、病院側、家族の面談についてのスケジュール調整について。

 

「面談のスケジュール調整や病院にお願いする書類もあるし、今から行ってこよう」

急遽病院に行く事に。

着替えや書類、前々から病院からお願いされていたパソコンと財布に小銭。リハビリに使うそうだ。

 

病院には19時近くに着いた。受付で面会カードを書く。そこから見えるスペースで、主人が誰と楽しそうに話している。

「こんばんは。パパ来たよ」

「あれ?今日は来る日ではなかったでしょ。どうしたの?」

「着替えと会社に提出する書類と前々から頼まれていたパソコンとお金と面談のスケジュール調整に来たの。荷物が重いから病室で片付けるからゆっくり話してきて」そう言い残し病室へ。

片付けをしていると主人が来た。

「早かったね。もっと話してればよかったのに」

「そのままいなくなると困るから」

「いなくならないよ。今日は病院に色々とお願いしないといけないから」

主人と話しながら、お願いリストを書く。

「何を書いているの?」

「お願いリスト」

病院には大勢スタッフの方々がいるので、誰に話せばスムーズに話が伝わるのかわからない。お願い事を伝えたい時にはメモを書いて渡すようにしている。

パソコンと小銭を持ってきた事、会社に提出する書類、三者面談のスケジュール調整の事。

「こっちのパソコン持ってきたんだ。レノボ

「わかるんだ。レノボ。どこの国のメーカー?」

「中国」

こういう事がわかっていても、電源やケーブルを指す場所が見つけられない。

「電源はここで、ケーブルはここだよ。確認しなくても家で充電してきたから大丈夫」

こんなやりとりをしていると時間があっという間になくなる。

19時50分になると面会終了のアナウンスが流れる。

「まずい。もう時間だ。メモ書きに集中させて」

急いでメモを書き終わり受付に。

受付にいた方は主人の担当者ではなかったので、書類とメモを渡しながら説明していると、中から主人の担当の言語療法士の方が出てきてくれたので話しがスムーズに進む。

メモをお願いし、病院を出たのが20時を過ぎていた。

「ここから帰って片付けしないと…」

 

高速道路から綺麗な夜景が。

夜景をぼーっと見ていたいが、やらなきゃいけない事が山積みだ。

まだまだ夜は長い。