イカはいかが闘病記

脳出血で倒れたオジサンの闘病記です

3週間の間に

主人がリハビリ病院に転院後、今度は私が体調を壊し12月上旬は寝込んでいた。気が緩んだのか風邪をひいた。

 

リハビリ病院に転院してからは3〜5日に1回の面会に。子供達や私は時間ができ、少し気持ちの余裕が出来た。

 

久々に会う主人の体はだいぶ回復してきている。

入院時は車椅子→足に補助器具を付けて歩行器で歩く→今では足に補助器具を付けて杖をついて歩けるまでに。

トイレも最初は、尿道カテーテルが入っていてオムツ→カテーテルを抜いてオムツ→下着に。

移動するも常にナースコールしていたが、今ではフロア内を自由に動き回っている。

洗濯した着替えを持って行くと、自分でタンスにしまっている。

 

言葉のキャッチボールは前の病院時より格段に良くなりった。

でも話していると話が飛んだり、意味がわからなかったり…。

まるで連想ゲームをしているみたい。

 

文字を書いたり読んだりするのは苦手。

ノートに主人が一生懸命文字を書いている。

最初のページには家族の名前を漢字で書いてあった。

自分の名前、子供達の名前、私の名前。

漢字は間違えていたけど、何度も何度も書いてある。

主人の友人から頂いた小学生の漢字の本を見ながら勉強していると。

文字は判別してするのは大変だけど、頑張っているのは見てわかる。

 

今日は会社の方が仕事終わりに面会に。

病院の場所は遠くなったのに、来て頂けてありがたかった。

本人も嬉しそうに入院時の話し、会社での話しをしていた。

今日は会社で使っていた主人のグッズを持って来てもらった中に探していたiPodが。 

前々からこのiPodを「欲しい欲しい」と。

最初はiPodの名前が出てこなく「こういう形の聴けるやつ」とジェスチャーで四角を作りながら説明したけれどわからない。

なぜなら我が家は、世代や種類が違うiPodシリーズが数種類あり、どの事を言っているのか理解出来ずにいた。

最近になり絵に書いて説明してくれたので、iPod nanoだと理解出来た。

リハビリ病院に転院してからも、しきりに「欲しい欲しい」としつこく言ってきたので「どこにあるのかわからない」とかわし続けてきた。

リハビリ病院にはCDプレーヤーとCDを持ち込んでラジオや音楽を聴いていたが、違っていたみたいだ。

本人も見つかってすごい笑顔だった。

主人の部屋を探しても見つからなかったiPod nano。会社にあったんだ。

 

グッズの中には他の会社の方が「ぜひ持って行って」と言われて預かって来たというクリアファイルが。

娘が幼稚園の時に書いた主人の顔と娘の写真のうちわだ。

娘が笑顔でダブルピースしている。

私が数年前に作って主人にあげた物。

「これ覚えてる?」と聞くと「覚えてるよ。かわいいから会社に置いてこれをみながら仕事していた」と。

娘のあどけない笑顔。

 

人生は本当どうなるかわからない。

人間万事塞翁が馬だ。