イカはいかが闘病記

脳出血で倒れたオジサンの闘病記です

家族以外原則面会禁止

今日は会社の方、7名が病院に面会に来てくれる予定。仕事を終えてから直接病院に向かった。

 

17時10分過ぎ、予定より早くついたので病院近くのドラックストアに。ハンドクリームの試供品を試している時に電話が鳴った。何か嫌な予感がする。画面をみてみると主人の病院からだ。

 

「奥様ですか。病院の看護師ですが、今日の午後からこんな状況ですので面会が禁止になりました。面会はご家族だけで、洗濯物を回収するだけです。先程、急遽決まったのですがその事をご主人に伝えましたら、かなり怒りまして…ご主人からは今日会社の方がお見えになると聞いてますが、何とか連絡して頂けませんか」と。

 

「18時に会社の方々と病院で待ち合わせしていましてもうこちらに向かっていると思います。私もいま病院近くのドラックスストアにいます。この後すぐに連絡してみますが。ということはまったく面会はできませんか?」

「遠くから来て頂けるので無碍にはできず…」と看護師の話しが続いていく。

今日の面会は中止かと思っていたところ、渋々

「困りましたね。マスクをして頂いて2〜3人ずつ短時間で必ず病室で面会して下さい。また病院の方にきましたら指導させて頂きます」と。

カゴに入った商品を元の棚に戻し、急いでお店の外に出て会社の方に連絡。

会社の方に電話をすると、もうこちらに向かっていると。事情を説明した後、私も急いで病院に。

 

病院の入り口で会社の方々を待っている時、嫌な事をずっと考えていた。

 

『すごく怒っていたって言ってたから、まさか病院の備品や壁とか壊したり、暴言吐いたり、感情のコントロールが効かず暴れたりしたんじゃないか』そんな事をずっと考えていた。

 

しばらくすると、会社の方が4人みえたので、まずは2名の方と私とで病室に向かう。歩きながら事情を説明する。「主人が怒っていたというので、もしかしたら感情のコントロールが出来ていないかもしれません。その時はすみません」と。エレベーターを降りる。電話の口調だと看護師がかなり厳しい口調だったので、怒られる覚悟で恐る恐る入り口に。

別に看護師が仁王立ちしていたり、警備の人がいる訳でもなくいつもと変わらない雰囲気だ。「じゃあ今のうちに。こちらになります」病室に3人で向かった。

ノックをして扉を開けると主人は顔にクリームをつけていた。

「いまクリーム塗って準備してたんだよね。あっ来てくれてありがとうございます」と話し出す。

私はいても経ってもいられず「パパ看護師さんに何か言ったの?看護師さんから電話があって…」と話す。

「いや面会出来ないのは困ると言ったけど、そんなきつくは言ってないよ」と。

会社の方と15分位話した後、「次の人が待ってるからもう行くね」と。「今日はありがとうございました。リハビリ頑張ります」と言うのを聞き私達は病室を出た。

帰りのエレベーターの中で改めてお詫びを。「短い時間だったけど、顔を見れて安心しました。この前の病院の時よりしっかりしてるね」と。その2名の方は前の病院にも面会に来て頂いた方々だったので、前回の面会時と比べると回復してきた事がわかって頂けたと思う。

病院の入り口に戻ると皆さん揃っていた。あの感じだと面会が大丈夫そうだったので、入れ替わりに5名と私で病室に向かう。

エレベーターを降りるとちょうど言語療法士が。

「会社の方が面会に来てくれたんですけど、面会大丈夫ですかね?あと今日リハビリの説明を聞く約束をしているんですけど…」と聞くと「ご主人から話を聞いていますので大丈夫ですよ。説明は調べてきますのでお待ち下さい」と。

その間に会社の方々を病室に案内。私は談話スペースにて待つ。しばらくすると言語療法士が来て月1の面談を。主人のリハビリの様子やテストの結果などを聞く。その間に今日の主人の様子を聞く。

「私も横で聞いてましたけどそんな怒っている感じではなかったですよ。「急に言われると困るなぁ」って感じでしたけど。でも受け手によって違いますからね…」短い時間だったけれど色々な話しが出来て良かった。

面談が終わり病室へ。会社の方々と病室から病院の入り口に移動。全員に改めてお詫びをし、早々に病院を出発。

20時には友達と義妹と約束していたので、急いで戻る。19時40分過ぎにまずは義妹のところに。今日の主人の状態と面談の話、面会禁止の話を。

20時過ぎには友達のお家に。もうひとりの友達も友達の家に来てくれていた。主人の事を心配して家に来てくれた2人。彼女達の家族とは息子のママ友でお互いの家族の事を知ってる。主人の事、お互いの子供達の事を立ち話で話していると21時を過ぎてしまった。久々に話せて楽しい時間だった。

家に帰ると娘とモコはご飯を済ませていたので、息子の夕飯の支度をして待っていると、21時30分過ぎ息子が帰って来て夕飯を。

何だか慌しい1日だった。