イカはいかが闘病記

脳出血で倒れたオジサンの闘病記です

子供達の緊張の糸が切れてしまった

朝6時いつも息子が起きる時間。

学校に行くギリギリの時間。今日はいくら呼んでも起きて来ない。

部屋に行くと「今日はもう無理。学校に行けない」と。

 

よく息子は頑張って学校に行っていたなと思っていた。息子は今回、私の前で泣いていないし、取り乱していない。いままでひとりで抱え込んでいたと思う。そんな彼が私に伝えたという事はもう限界だという事。

 

「今日はゆっくり休みなさい」と。

 

7時過ぎ。娘もベッドから起きてこれない。

 

主人が元気な時、娘の朝は早かった。

朝5時30分過ぎに起きるとリビングに降りてきて、録り溜めた番組をみたり、誰よりも先に朝食を食べ、学校に行く支度を整え学校に行っていた。

 

それがまったく出来なくなった。

 

話しを聞くと昨日の面会時、お父さんの頭の傷が見えて怖くなってしまったと。そして友達との事でも悩んでいると。

 

事情を知っている友達が娘に「大丈夫?」と声をかけてくれるが、自分は大丈夫じゃないから大丈夫とは答えられないと。

 

気遣ってくれる気持ちは嬉しいけど「なんでうちなの。うちじゃ無ければいいのに」と思う自分も嫌だと。

 

それは当たり前の感情だよと。誰だってそう思うよ。私も何度そう思ったか。

子供達が20歳をこえるあと7年、せめて倒れるならあと5年後にして欲しかった。娘が高校卒業するまで何とか元気でいて欲しかった。

子供達の将来の事、住宅ローン、ペットのモコの事、家族の事、私達夫婦の事…。

なぜ私ひとりに押し付けていくんだよって。

 

なぜ1番大事なこの時に倒れちゃうのと。

 

人との距離感は難しい。

私も今回学んだ。相手の何気ない一言が人を傷つけてしまったりする。

 

有難いことに色々な方々が心配して連絡をくれるし、連絡しなければならないと思いながらも私自身、気力がわかない。

 

ひとりひとりに対応が出来ない。

 

ごめんなさい。

 

いまは子供達と私の生活を守るのが最優先なので。いましばらく待って欲しい。

 

 

姉が泊まりに来てくれた。

 

 

面会は娘、私、姉の3人で。

今日の主人は顔がすっきりしていた。声をかけると目も開くがすぐに目を閉じる。それを数回繰り返す。時折、左側が痛いのか痛そうな顔をしている。変化が出てきている。

 

姉と久々に布団を並べて寝る。

これからの事を話しながら。今日の主人の様子が良かった事、姉と話せて安心した事で久々に眠れそう。

このところ2〜3時間しか寝ていない。

さすがに辛かった。