「出来ないのは知ってる」
今日は火曜日。息子を学校まで送り届けて家に戻る。
娘は今日から朝も歩いて行くと約束していた。
「ひとりになると寂しくて思い出しちゃう」と言いながらも、「私達にはこれが現実だからこの状況に慣れないと」と話していた。
娘を学校に送り出す。
姿が見えなくなるまで見届けた。
今日は16時から娘の学校で面談。
成績表をもらう。
成績は悪かった。
今のままの成績だと彼女が希望している高校には行けないし、勉強しなければ将来なりたい職業にもなれない。
よく主人が「自分で勉強ができないのなら何もやってもダメだ。宿題や課題提出は勉強じゃない。勉強は自分が出来ないところを自分で見つけ、それを工夫して出来るようにするのが勉強だ。やらされていると思っている間は何も身に付かない」と私達に言っていた。
息子も娘も私も、痛いところを突かれているので主人の話を聞き流していた。
でももうそんな余裕は私達には全くない。
息子も行きたい大学、なりたい職業も決まっている。
彼も今のままの成績、気持ちでは絶対に希望大学には合格出来ない。
みんな弱い自分を変えないと。
娘を剣道の夜練に送り、息子を学校まで迎えに行き病院に。
面会時間に間に合う。
主人に今日の娘の面談の話をする。
「今日学校で面談があって、成績もらってきたんだよ。成績聞きたい?」と聞くと「出来ないのは知ってる」と主人が答えた。
覚えていたのか、たまたまでた言葉なのか…。
その口調は倒れる前と同じだった。
しばらく話した後に「頑張らないと」とも話していた。
病院を出てむ娘を迎えに行く。
1カ月以上ぶりの剣道の夜練。先生方とお話ができた。
娘が大人になったと。ちゃんと状況も説明して受け答えもしっかりしていると。
彼女もここ1カ月で成長した。
成長しないと。
そんな話を聞いて